一般に蜘蛛が巣を張ることを「巣がく」と言い、この後に続く獅子舞のために巣を張るごとく入念に舞台を確かめつつ舞う獅子舞で、舞台の邪悪を取り祓う(いわゆる露払い)役割を果たしたものとされています。



この舞は、みだれ舞う乱舞にあり、人間の喜怒哀楽を秘めており、村人の無病息災、悪霊払いなど人の心の弱さを獅子に託して力強く生きる願いをこめています。この乱曲の舞は「能の舞」から由来したとされています。



この舞は別名「曲舞い」と呼ばれており、村の若者の中でも特に優れた筋骨たくましい青年によって舞う獅子で、若者の身体を鍛え上げると共に、男の勇気を培うものとされています。



この舞は、五穀(米・麦・豆・あわ・ひえ)の豊作を祈念し、その年の「五穀豊穣」を祝って村人の喜びと感謝の気持ちを獅子に託して舞う華麗で気品のある舞いです。



この舞は村人の「子孫繁栄」を願って舞うもので、その名も鶴の巣籠りということからなぞらえたものとされています。



きつねは、「地巣籠りの舞」で、獅子とともに登場し戯れる様は、人間の日常卑近な知恵のある動物を、擬人的にとらえたもので、その所作は、ユーモラスな中に芸術的な動作ををともない、大変人気があります。



この舞は日本の素晴らしい四季をテーマに保存会が古くから受け継いだ技を結集し、平成21年に完成しました。時には優しく、柔らかく、時には厳しく荒れ狂う風、四季を呼ぶ風を獅子が舞い遊び、乱舞する女舞いです。